使用方法
1日2回、1セット30呼吸でOK!手軽に呼吸筋を強化
負荷調整バネをコンディションに応じて調節することで、特殊な内蔵バルブシステムが空気の流入量をコントロールします。
吸気に適切な負荷をかけることで、効果的な呼吸筋トレーニングとなります。
準備
- マウスピースを取り付けます。本体を持って負荷調節ノブを回しながら負荷レベルを調整します。右方向に回すと負荷が増え、左方向に回すと負荷を減らすことができ、負荷調節ノブの1回転が1目盛に相当します。内部の白い筒が上下することを確認してください。
- はじめは目盛を最も軽い負荷レベルに合わせます。内部にある白い筒の最下部が目盛0に合っている状態です。ある一定期間トレーニングを継続した後、負荷が足りないと感じれば目盛を調整します。
- 息を吸うときに鼻から空気が入ってしまう方は、ノーズクリップをお使いください。ただし、鼻より口で呼吸がしやすくなりますが、必需品ではありません。ノーズクリップを使用しない方が、呼吸をしやすい場合もあります。
注意
目盛りを0以下にしないでください。負荷表示が0の状態になったら、それ以上回さないでください。故障の原因となります。
実践
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本体を手で握り、マウスピース全体を唇で覆うようにくわえます。上体をまっすぐにして座るか立つなどの姿勢で肩に力が入らないようリラックスしてください。
注)マウスピースと唇の間に隙間をつくってしまうと空気が漏れてしまい、効果的なトレーニングが行えません。 -
息を完全にはききってから、素早く、力強く、一気に2秒くらいで口から息を吸い込みます。できる限りたくさんの空気を、できる限りはやいスピードで吸い込んでください。背筋をまっすぐにし、胸を張って行います。息をはくときは、肺を空にするイメージでゆっくりと行います。(マウスピースをくわえたまま息をはいて構いません。)
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同じように呼吸を繰り返します。1セット30呼吸、1日2回をおすすめします。途中に休憩をはさんでもよいので、決まった回数をやりきるように努めてください。30回の呼吸をどうにか終えられる負荷が正しい負荷設定の目安となります。毎日同じ強さの負荷で1週間トレーニングを継続し、負荷が足りないと感じれば目盛を調整します。
使用上の注意
必ず取扱説明書をご確認ください。
使用方法を動画で見る
基礎編
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腹式呼吸を意識
腹式呼吸とは、いわゆる「横隔膜呼吸」です。横隔膜の動きによる呼吸を腹式呼吸と言い、呼吸筋トレーニングでは腹式呼吸がポイントとなります!
息を吸うときは、肋骨がひろがり横隔膜は下へ移動して肺の中に空気が入ってきます。息をはくときには、肋骨も横隔膜も元に戻り、肺の中の空気が外に出されます。まずは腹式呼吸を習得しましょう!初級編
まずは仰向けの姿勢から練習してみましょう。
- 膝を立て、仰向けに寝ます。
- お腹に手を当てます。雑誌などを数冊お腹の上にのせると、より分かりやすくなります。
- ゆっくり大きく鼻から息を吸って、お腹を膨らませます。
- ゆっくり大きく口から息を吐いて、お腹をへこまします。
- これを繰り返します。
上級編
仰向けでの腹式呼吸に慣れてきたら、立った姿勢で練習してみてください。
- 肩に力が入らないよう、背筋を真っ直ぐにして立ちます。
- お腹に手を当てます。
- ゆっくり大きく鼻から息を吸って、お腹を膨らませます。
- ゆっくり大きく口から息を吐いて、お腹をへこまします。
- これを繰り返します。
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ウォームアップ・クールダウン
日々のトレーニングだけでなく、ウォームアップ・クールダウンにも最適です。
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ウォームアップ
トレーニング負荷をいつもの約80%に設定し、運動や競技を始める5~10分前に終了してください。
30呼吸を2セット、2分間の休憩をはさんで行います。体のコアからあたたかくなるような感覚を実感できます。 -
クールダウン
トレーニング負荷をいつもの20~30%ほど(軽い負荷)で30呼吸を2セット行います。ゆっくり深く吸いこみ、ゆっくり深くはいてください。
運動後の呼吸に軽い負荷を与えることで、筋肉疲労をまねく乳酸の蓄積をやわらげ、疲労の回復に役立ちます。 -
パワーブリーズエクササイズでウォーミングアップ
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応用編
ファンクショナルトレーニング
横隔膜は体幹の安定や姿勢のコントロールにも重要な役割を果たしています。呼吸を意識したファンクショナルトレーニングでさらなるパフォーマンスの向上と怪我のリスク軽減を目指しましょう。それぞれの場面(スポーツや競技種目など)に合ったトレーニング方法で姿勢、呼吸頻度、呼吸量など実際の動きに合わせて行います。
体の内側に意識を向けて
原英晃
(株)ヴィンチトーレ代表取締役
日本スポーツ協会公認水泳上級コーチ/全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会パーソナルフィットネストレーナー
元200m自由形日本記録保持者及び元400m・800mリレー日本記録メンバー
45歳を過ぎた現在でも国民体育大会に出場(通算27回)するなど、未だ日本の第一線で活躍中の鉄人スイマー。
マスターズ水泳でも世界記録を複数保持する。著書「呼吸泳本」では、呼吸の重要性に触れ、パワーブリーズでの呼吸筋トレーニングを紹介している。「呼吸の動作や機能を研磨することが競技パフォーマンス向上の 一助になると考え、パワーブリーズを取り入れています! 」
ヴィンチトーレHP:
http://www.vincitore.jp
メンテナンス方法
- 使用後はぬるま湯で洗い流します。週に2-3回は10分ほどぬるま湯に浸けた後、流水で洗い流してください。余分な水気を取り除き、清潔な場所で乾燥させます。
- 週1回を目安にぬるま湯のかわりに消毒します。付属の洗浄用タブレットを使用し、30分程度浸けておきます。その後、水道水でよくすすいでから水気を取り除き、清潔な場所で自然乾燥させます。パワーブリーズ専用洗浄タブレットは別途販売しておりますが、哺乳びんに使用するものなどで代用できます。