パワーブリーズとは パワーブリーズとは

パワーブリーズとは

よりよい呼吸を!
QOL向上を目指した呼吸筋強化トレーナー

パワーブリーズは骨格筋の筋力トレーニング手法を呼吸筋(吸気筋)に応用した筋力トレーニング器具です。
吸気筋力が高められることで、呼吸筋の疲労が軽減されます。
これにより日常の息切れ・息苦しさを減らし、運動耐性を向上することで生活の質を高めます。

呼吸筋とは

  • 呼吸筋と呼吸補助筋

     肺はガス交換の場ですが、肺自体が動いて呼吸運動をしているわけではありません。胸腔が運動することにより吸気・呼気が行われています。この胸腔の運動に関係しているのが呼吸筋です。

     主な呼吸筋は、横隔膜と肋間筋です。横隔膜は胸腔の下端にあるドーム状の骨格筋で脊髄神経である頚神経叢か出る横隔神経に支配されています。横隔膜が収縮すると胸郭が広がり、胸腔内圧がさがるため吸気が行えます。肋間筋は肋間にある3層の薄い筋で内肋間筋・外肋間筋・最内肋間筋からなっています。外肋間筋は吸気時、内肋間筋および最内肋間筋は呼気時に、それぞれ肋間神経の働きで収縮します。

    呼吸筋と呼吸補助筋 呼吸筋と呼吸補助筋
  • 呼吸筋の働き

     横隔膜も肋間筋も骨格筋で運動神経の支配を受けて随意的に収縮させられる随意筋です。そのため呼吸を一時的に止めたり、大きくしたりすることができます。

     外肋間筋が収縮し肋骨が引き上げられると、胸郭が広がり胸腔内圧が下がるため吸気が行えます。内肋間筋が収縮すると肋骨が引き下げられて、胸郭が狭まるため呼気が行えます。ただし、安静呼吸では内肋間筋が収縮せずに、外肋間筋や横隔膜が弛緩するだけで呼気が行えます。

  • 呼吸筋疲労について

     様々な原因で呼吸筋疲労が起こり、換気不全が生じると同時に呼吸筋疲労を自覚することによって呼吸困難を感じることは、生活の質(QOL)の低下につながります。
     呼吸筋力(MIP:最大吸気筋力・MEP:最大呼気筋力)は、呼吸筋疲労の直接的な指標となり、特に最大の吸気筋である横隔膜の筋力が、吸気筋トレーニング(IMT)により増加することで活動時の呼吸困難感が軽減され、運動耐性が増加すると示されています。

     患者様に呼吸筋トレーニングをためらう理由に呼吸筋疲労があります。通常、患者様は境界領域にいます。状態を注意深く見極めてトレーニングすることで、深い呼吸・筋力増強を実現でき、呼吸筋疲労を起こさずに安全ゾーンに移動します。詳しくは学術情報内にて研究論文をご確認いただけます。

    呼吸筋と呼吸補助筋

呼吸筋トレーニング

  • 呼吸筋トレーニング(IMT)

     息吸ったり吐いたりする呼吸は、普段は無意識に行っていますが人間が生きる上で欠かせない重要な動作です。加齢や疾患などにより呼吸筋が弱まることで、息切れ・息苦しさを感じます。呼吸の際に使う筋肉を鍛える(呼吸筋トレーニング)ことは、症状の緩和につながります。呼吸筋トレーニング(IMT)は、呼吸リハビリテーションの運動療法の一つです。

     「パワーブリーズ」は、呼吸筋(吸気筋)を鍛える呼吸筋トレーニング機器です。呼吸筋トレーニング(IMT)で、より深く・より強い呼吸を実現してください。呼吸筋トレーニング(IMT)の効果をご覧ください。トレーニングを4週間継続して行った結果、トレーニング前後で横隔膜の厚さが変化していることがわかります。吸気筋力をあらわす指標では、約40%も改善すると言われています。

    吸気筋トレーニング(IMT)

呼吸リハビリテーション

「呼吸リハビリテーションとは、呼吸器に関連した病気を持つ患者が、可能な限り疾患の進行を予防あるいは健康状態を回復・維持するため、医療者と協働的なパートシップのもとに疾患を自身で管理して、自立できるよう生涯に渡り継続して支援していくための個別化された包括的介入である。」と定義が提唱されています。ー呼吸リハビリテーションに関するステイトメント2018年よりー

 呼吸リハビリテーションの中心となる構成要素は、運動療法、セルフマネジメント教育、栄養療法、心理社会的サポート、導入前後や維持期(生活期)の定期的な評価です。なかでも呼吸筋トレーニングは、運動療法における筋力(レジスタンス)トレーニングのひとつに位置付けられています。このように医療での介入は、COPD、気管支喘息などをはじめとする呼吸器疾患や術後合併症のおそれのある周術期、慢性心不全などの循環器疾患、神経筋疾患などがあげられます。また、診療報酬制度においては算定要件にもとづき、リハビリテーション料が算定できます。

学術情報

呼吸筋トレーニングに関する研究論文、関連書籍の情報はこちら

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